金曜日, 6月 21

ドルアーガの塔 FLOOR.30

【FLOOR.30】
モンスター魔術師(特殊)※
トラップ酒(飲み過ぎて、さらに運が悪いと敵に捕らわれ、体力8ポイントと長剣を失う)
宝物①フクロウのマスク(ドアを透視することができる)
②情報(下記参照)
出現方法①僧衣を着た状態で会議室に入る。もしくは、MAGNOの呪文で魔術師たちを無力化する。
②酒場の客と酒を飲む(1回ごとに、金貨6枚が必要)
※剣で戦う場合、電撃の呪文(3分の2の確率で8ポイントのダメージ)を受けたあと、自動的に勝利

会議室と酒場があるフロア。前者については29階で、すでに詳しく語り終えてしまった感があるため、ここでは繰り返さないでおく。
ひとつだけ脱線話をしておくと、もしも会議室に踏み込まず隠れていた場合、しばらくすると会議が終わり、中にいた連中は反対側のドアから出て行って、部屋には誰もいなくなる。この際、フクロウの先のマスクも持ち去られてしまうので、“体力もアイテムも消耗する余裕がない”といった状況でもない限り、この行動を選択するメリットは皆無なのだが、それはさておき、退室した魔術師たちは、どこへ消えたのだろう?(笑)
隣の酒場で二次会に突入していた…とかだったら笑えるのだが、あいにく跡を追いかけても、それらしい者たちの姿は見当たらない…ただひとり僧衣の男がいるけど、こいつは本人いわく「魔術師の下働きをしている」だけのようだし。ほかに考えられる可能性としては、(じつは研究仲間である)22階のドルイドなり24階のバンパイヤなりの部屋に向かった…ぐらいかね?

さて、全60階の折り返し地点となる30階から31階にかけては、重要なイベントが目白押しとなっている…すなわちクルスの死と、最強の武器であるクロムの長剣の入手なのだが、それらに対してどのように臨むべきか? これが悩ましい問題だったりする。
具体的に言うと、酒場で3人(←リメイク版では2人以上)から話を聞いた場合、酒を飲み過ぎたことで酔いが回り、運が悪ければ警備隊の連中に捕まってしまう。その際に手持ちの剣を奪われ、またクルスの死亡フラグが成立してしまうワケだが、敢えてこのルートを進むか否か…ということね。
我らが英雄ギルガメスともあろう者が、酒に酔って敵に捕まるなんて醜態をさらすことを、受け入れられない…という考え方にも一理あるだろう。その一方、ここで死亡フラグを立てておかないと、いつの間にかクルスが死んでいたという流れになり、いささか唐突という印象が残るのも確かなんだよな…まぁ35階の墓場でクルスの棺と関わらないようにすれば(←復活の呪文の書ゲットという実利を追求できる面からも、この選択肢は間違いとは言えない)、クルスが死んだという事実そのものを“無かったこと”と見なすことも可能ではあるんだが、それも不義理という気がするし…。

では見方を変えて、いっしょに飲むことで得られる情報という点から考えてみよう。まずクルスについては、仮に死亡フラグうんぬんの件は抜きにしても、やはり話をするべきだろう。31階のクロムの長剣ロックデーモンに関する情報は、クリアするのに必須というわけではないものの、ここでクロムの長剣のルーツに関する情報を聞いておかないと、この後うまく話が噛み合わなくなる箇所があるので。
なお、この部分はリメイク版では加筆修正されており、クルスのセリフの中で「カギは魔法なんだ」という、かなり思い切ったヒントが提示されるようになった反面、勾玉の首飾りを所持しているかどうかのフラグチェックが加わったことで、却って矛盾が増えてしまっていたりする(←5階の牢獄で初めてクルスと顔を合わせ、19階でMAURUの呪文を唱えて正気に戻すことができなかった後、この階で再会した…というケースを想定してみよう。旧版ならば、ドルアーガの魅了の術を“自力で解いた”もしくは“自然に解けた”と解釈することで何とか辻褄を合わせられないことも無いが、これがリメイク版だと“勾玉の首飾りを持っていない=第2巻からゲームを始めた”と判定され、初顔合わせのパラグラフに飛ばされてしまうのだ…おいおい、5階で会ったことあるだろ! クルスについては「魅了の術による後遺症で、記憶が混乱している」と言い訳するにしても、ギル自身がクルスと初対面であるかのような記述がされているので、どうしようもない)。

残る2人…僧衣の男とブラックエルフから得られる情報は、いずれも重要性は低いため、酔っ払って捕まる展開は避けたい、あるいは(おもにリメイク版で)無駄なカネを使いたくないというのであれば、いっしょに飲むのは控えるべきだろう。
ところで僧衣の男は、誰の下で働いているんだろう…隣の部屋で会議をしていた魔術師の一人か、それとも36階のリッチだったりして。こいつからは「32階の泉には、体力回復の効果がある」という情報が聞けるけど、じつは、こいつの主人とやらが術をかけた効果なのかも?
ブラックエルフのほうは、恐らく25階で「船」に乗った際に訪れたあの村から、出稼ぎにやって来たのではないかと憶測…こいつら自身も「船」に乗って、故郷へ里帰りしたりするのかも知れない(笑)。酒をおごって得られる情報は「33階に罠を仕掛けた」というものだが、精確な場所や回避する方法について教えてくれるワケじゃないから、はっきり言って無意味なんだよね。(それにしても本作では、盗賊のタウルスが罠に対しては役立たずだったり、逆にエルフ──ブラックエルフだけど──が罠を仕掛けることに通じていたりと、一般的なファンタジー作品の常識が通じないので困る)

0 件のコメント: