日曜日, 3月 17

アニメージュ 2013年 04月号

今日は休日で、明日は(今年度で最後の)有休という、実質的な3連休。当初の予定では、まず売り切れリスクのあるニュータイプを今日のうちに片付け、いつでも図書館で読めるアニメージュは明日以降に回すつもりだったんだけど、ここで問題となったのが初音ミクLSPだったりする(笑)。
昨日と今日に実施された40万ユーザー突破記念コンテストでは、《トーク》《バラエティ》《かわいさ》の3つに賭けた読みが見事に当たって、Majorランクでは初めての優勝を遂げることができたものの、その代償として下がりまくった《うた》《ダンス》が、明後日に開催される月間弥生コンテストの対象パラメータとなっているため、わずか2日間で最高値まで引き上げなければならないというハードスケジュールなんだよね。
そうなると明日は、最長でも2時間ごとにiPadを起動してミクをトレーニングさせる必要があり、とても片道30分の通勤電車に乗って図書館まで往復し、約2時間かけてアニメージュを読むヒマは無いわけで、やむなく今日、先に読破してしまおうと決断。
しかし実際は、昨晩ほとんど徹夜だったこともあって、幾度となく眠気に襲われて読むのを中断させられたうえ、先月に引き続いてこの人に話を聞きたいが掲載されていた(←ちなみに今月は《前編》との事なので、おそらく来月も掲載されるはず…笑)ため、なんと読破するまでに3時間以上も要してしまったというオチ(苦笑)。

表紙&巻頭特集は、10周年を迎えたというプリキュアシリーズ。この特集が原因で、各地の書店では速攻で売り切れたという噂だけど、とくに興味のない身としては、普通に流し読みで済ませる(笑)。
まぁ、少し前に自殺事件で大きな問題となったイジメが、今回の劇場版における根底のテーマであり、イジメを引き起こす遠因である(人間なら誰でも持っている)心の弱さというものを、飽くまで女児向けアニメというスタンスでオブラートに包みつつ描いた…という話は、なかなか興味深かったけどね。余談だが、もしメインのプロデューサーが(おジャ魔女どれみデジモンを担当した)関弘美だったら、こういったヘビーな題材でも、容赦なくダイレクトな描き方をしたのだろうか?
ところで、(少なくとも最近は)敵と戦って倒すことが、ストレートに解決の手段につながるような描き方はしていないのね…初期のシリーズでは“女の子なのに、肉弾戦メインで戦うのが斬新”という評価をされていたような記憶があるので、ちょっと意外だった。

続いては、遅ればせながら(←いや、第11話の放送が間近であることを考えれば、ちょうど良かったのか?)のガルパン特集。個人的には、今月号が速攻で売り切れた理由は、これも大きいんじゃないかと思いたいところ…同じくガルパン特集が組まれたモデルグラフィックス誌も、瞬殺だったらしいし。

内容としては、各話の回想からスタッフのインタビュー(←主人公チームにIV号戦車を充てがったのは、乗員の成長に伴って車両のほうもパワーアップできるからだとか、あの世界において戦車は二線級の兵器という扱いであり、だからこそ何だかんだ理由をつけて、実戦とは縁遠い女性向けの戦車道なるものが成立したとか、裏話も豊富)、そして登場する戦車についての解説と、的確にポイントを押さえているな。さらに最終ページでは秋山殿をクローズアップしているあたり、単に仕事として書かれた記事ではなく、担当者は“分かってる”感じ。
だけどミリオタ連中の愛情は、それを上回るものがあるらしく、作品の存在を聞きつけた時点で「どんな駄作だろうと観る!」という声が上がっていたらしい(笑)。まぁ想像した以上に良作だったので期待は報われたワケだが、かつて陸上防衛隊まおちゃんを視聴した時の、彼らの心境を思いやると…(涙)。しかし戦車って、細かい形状の違いを見ただけで、車種どころか「どの工廠で何月何日にロールアウトした車体か」まで分かってしまうとは…ミリオタおそるべし。
それにしても、やはり企画の出どころは「空・海と来たから、次は陸だろ」だったのね(笑)。でも想像と違ったのは、“空”がストパンじゃなくてストラトス・フォーだったこと…まぁ、バンダイビジュアルつながりで考えれば当然か。しかしバンビジュとしては、“制空権”の奪取は難しい(←なにしろストパンが相手では…)にしても、“海”については、いつかリベンジしたいと目論んでいるのではないだろうか? いかに「海洋モノは当たらない」というジンクスがあるとはいえ、タクティカル・ロアの惨敗ぶりは目を覆うばかりだったわけで。あ、軍隊がメインじゃないけどタイドライン・ブルーなんてのもあったっけ(苦笑)。

PSYCHO-PASSは、脚本を担当した深見真高羽彩の対談。六合塚の過去エピソードが第1クールと第2クールの間に挟まれたのは、やっぱり本編の制作の遅れが原因だったか…明らかに不自然だったもんなぁ。
作中に書籍の引用が目立つのは、“登場人物の頭の良さは、決して作者を上回ることはできない”という法則に鑑みるとリスクの高い手法なワケだが、該当する書籍を実際に読んだうえで行なっているというのだから、その努力については一定の敬意を表すべきだろう。

銀魂は、銀さんと金さんのフィギュア紹介。どちらのクオリティも先月の神楽よりはずっとマシで、全般的なディテールに関しては合格点…なんだけど、銀さんについては(人形の魂とも言うべき)眼の描き方がイマイチなせいで、かなりポイントを落としてしまっているな。
普段の“死んだ魚のような目”でもマジ顔でもない、敢えて言えば“不敵なツラ構え”に見せたいんだろうけど、微妙に失敗しており、単なる“目つきの悪い人”になってしまっているという…。


岸誠治上江洲誠の対談によると、春からDEVIL SURVIVOR 2AURA劇場版、そして夏にはダンガンロンパと、この両者の関わった作品が相次いで公開されるそうな。しかし、尺が足りなくてギリギリまで詰め込むという手法は、吉と出るか凶と出るか…確かにガンダムUCでは上手く行ったけど、ヘタをすると(とくに原作を知らない者にとっては)何が何だか分からなくなるリスクも高いだろうし、充分な制作時間を確保できる劇場アニメならばともかく、1クールもあるTVアニメの隅々に至るまで、目が届かせることができるものだろうか?

キャラ人気投票は、相変わらずイナイレ勢が最大勢力を誇り、上位と下位の大半を占めている状況。次点である黒子のバスケ勢は、良くも悪くもズバ抜けて票を独占するようなトップスターが不在という印象で、おのおのが適度に票を分けあった結果、真ん中あたりの順位に固まってしまった感じだな。
マギは先月号で特集を組まれたにも拘わらず、あまり影響が無かった様子で、ここいらが伸びしろの限界か?

人気投票では無双状態のイナイレだが、本誌での扱いは控え気味という感じ。対談記事を途中までしか掲載せず、続きが載っている兄弟誌プリンスアニメージュに誘導しようとするあたり、なかなか商売上手だな(笑)。
ちなみに今回の対談は、未来人4人組によるもの。感情のない演技を強いられたアルファさんと、見せ場のないままアッサリと消されたガンマの中の人が愚痴をこぼしていたのに対し、ザナークの中の人は好き放題にやる役を大いに楽しんでいるという、見事な好対照ぶりを見せていた(笑)。

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