水曜日, 5月 23

アニメージュ6月号

今日は早出勤務。やや空腹を覚えていたものの、もう明日から月末進行という余裕のない状況であるため、多少の無理は押して図書館へ向かい、アニメージュを読むことに。

表紙&巻頭特集はイナイレ…正直「またか」という気はするけど、今月に限っては、年に一度しかないアニメージュグランプリの結果を反映したものである以上、文句は言うまい。この一年間の誌面を見れば、どう考えてもイナイレが1位なのは確実というか、むしろ取れなければ不自然だろうし。
とは言え、まさかGOと無印で1位と2位を独占というのは、予想の斜め上だった…座談会でも語られていたように、普通なら新シリーズが始まれば、そちらに票が流れるはずなんだよな。この点に関して言えば、1期が(男性キャラクター部門で風丸が3位だったように、とくにキャラクター面で)根強い人気を保っている一方、やはり2期はストーリー面で問題があるなど、素直に“1期を引き継いで、そのままグレードアップした”とは言いにくい立ち位置になってしまっているんだろうなぁ。

しかし、ここまで圧倒的だと他の作品が完全に霞んでしまうわけで、それが特に顕著だったのが女性キャラクター部門。1位から3位までをイナイレのマネージャー勢が総ナメって、何だよそれ…男性部門や作品部門よりヒデェぞ。恐らく大部分は腐女子によるもので、“好きなキャラ”を選ぶという趣旨に沿ったものではなく、単にイナイレという“作品”に対して投じられた票だと見て間違いあるまい。
銀魂の神楽票と同じだが、あっちは1人だけだった(しかもトップを取ったわけじゃない)のに対し、こっちは3人も…さらに全員がベスト3入りというから、まさにケタ違い。それとは対照的に、ランク上位に萌えオタ受けするような女性キャラは皆無で、もはや萌えオタは誰ひとりアニメージュなんて読んでいないのでは…と思わせるレベル。
こうなってしまった原因のひとつは、通常のキャラ人気投票で萌えオタ票──だけじゃないだろうけど──の受け皿になっていたけいおんが、グランプリの対象期間外であるため候補に含まれなかったこと。正確には、BD最終巻に収録されていた未放送話だけは期間内であり、それはサブタイトル部門で(下のほうに)ランク入りしていたものの、さすがにそれだけでは…な。
まぁ通常のキャラ人気投票でもけいおん勢は上位を維持できなくなっているし、作品の人気そのものが衰えつつあるのも事実なのだろう。と言っても、今回のグランプリで作品部門の3位以下に並んだうたプリ、青エク、銀魂、タイバニなど(←これまた腐女子の支持が多そうなタイトルだ…笑)も、通常のキャラ人気投票では新作(←妖狐×僕SSなど)の追撃を受ける形で退潮傾向を見せているなど、ファンの関心がどんどん新しい作品に移って行くのは避けられない流れなんだろうな。
そう考えると、グランプリ作品部門でまどか☆マギカが伸び悩んだのは、すでにエントリー作品の中でも“古い”部類に属するから…と解釈できるか。

グランプリ以外の記事では、ソードアート・オンラインは“ゲーム内での死=現実の死”というハードな設定と、ゲームだという前提に基づいたビジュアル設計を並存させるそうで、確かに作品の世界観を素直に描写しようとするなら、それは妥当な方針のように思えるのだが…サジ加減を誤れば互いの要素が足を引っ張りあって、シリアスになり切れない半端な作品で終わるリスクも高そう。
逆に、全く期待していなかったコードギアス 亡国のアキトは、EU側の政治情勢(←民主制への偏重が衆愚政治に行き着いてしまったという、今の日本のカリカチュアのような体制)とやらを上手く描くことができれば、前シリーズのように“時代の空気をつかんだ作品”として評価される可能性もあるか? まぁ失敗すればエウレカAOのように、作り手の浅薄な意図が透けて見える、稚拙で不快なだけの駄作になるんだけどね(笑)。

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