土曜日, 4月 28

アワーズ6月号

今日は有休。とくに意図したわけでは無かったのだが、極めて有意義な一日となった。発端となったのは、今年一番の暑さ(←とても“暖かさ”なんて生ぬるい言葉で済ませられるレベルじゃなく、今年の夏をエアコン使わずに乗り切れるのか不安になったほど)であり、これを受けて、まずは今だに出しっ放しになっていた冬用のコートとセーターを、ようやく片づけることに。
さらに靴&靴下なんて履いていられないため、靴箱から健康サンダルを取り出して使用開始。ただし、これは足裏の皮膚が突起の刺激に慣れるまで時間を要するため、立ち読みに出かけるのは後回しにしたほうが無難だろうと判断。事前にネットチラシで確認していたコメ(きらら10kg3100円)の購入を優先し、ついでに近場のスーパーをひと通り巡回することにした。
これが大当たりで、レディボーデンのバニラ&抹茶がいずれも298円ムーンライトクッキーが1箱132円という大安売りに遭遇。そうめん(880g198円)の大量購入と合わせて、一気に夏への備えを充実させることができた。

それらを終えた後に、通勤電車に乗って立ち読みに出かけたところ、まず訪れたV書店が(これまた)大当たり…アワーズはもちろんのこと、娘TYPEメガミマガジンいずれもフリー状態で立ち読み可能という大盤振る舞いだった。

AGEHA(六道神士)
巻頭カラー&新連載。相変わらず品性とか、キャラに対する思い入れといったものを感じさせない、六道テイスト全開の内容…まぁ(エクセルにせよHoly Brownieにせよ)それ以外の面で楽しめたエピソードも存在したわけだが、やはり“今後も読み続けるかどうか?”という判断を迫られた際に、減点ポイントとなるのは事実なワケで。
今回は人間原理とか唯我論がベースになっているようだけど、この手の設定は(ナノマシンやシンギュラリティと同じく)読者に「どうせ何でもありだから」と見透かされてしまい、話の展開から緊張感が失われる危険を孕んでいる以上、あまり安易に使って欲しくないところ…って、そんなことは充分承知のうえで確信犯的に描いたのがHoly Brownieで、さらに露骨に具現化したのが、アニメ版エクセルの“大宇宙 の大いなる意思”なんだろうから、今さら言ってもムダだよね(苦笑)。

ナポレオン~覇道進撃~
引きつづき内政に関する話で、法律と統治機構の整備とか、亡命貴族を呼び戻して使える人材を登用するなどの、堅実な政策が実施されていく状況が描かれる。全般的に、将来の希望に溢れた雰囲気が醸し出されており、話としてもキレイに〆めたと思いきや、最後に(ナポレオンによる統治の帰結である)ロシア遠征の地獄絵図を見せるという容赦のない構成…相変わらず作者は、公正な視点を保とうと気を遣っているのか、それとも単に底意地が悪いだけなのか(笑)。
法律と統治機構については大陸軍戦報に詳細が記されていたけど、とりあえず“ワケが分からない”ということだけは分かった(苦笑)。どうとでも解釈できる曖昧な文言で煙に巻くとか、独裁を匂わせないよう穏当な肩書きに言い換えるとか、けっこうフランスも適当なことやってたのね(笑)。しかし、本作で使用されている“執政”という呼称よりも、子供のころ読んだ伝記で使われていた“統領”のほうが、訳語としては本来の意味に近い…というのは正直、驚いた。なにしろ小学生向けの伝記なので、聖職者を“坊さん”と訳していたり(←まぁ「それなら他にどんな訳し方があるんだよ?」と言われると困るが)、そもそも昔の本だから、てっきり本作のほうが正しいと思ってたよ。
自分が死んでも、後継者が政策を引き継ぐ…というナポのセリフは、ロディで開いた“悟り”からすると違和感あるな。よくも悪くも大事なのは自分(の生き方)だけであって、フランス、まして自分が死んだ後のことなんて知ったこっちゃない…というスタンスかと思ってたよ。あるいは本心じゃなく、あの場にいた者たちに聞かせるための政治的宣伝と解釈すべきか?
ジョゼフィーヌはナポの子供を産めなかったことで最終的に地位を追われたワケだが、この頃には、すでに危機感を抱いていたのね。それと対比するかのように、フーシェおよびタレイランの子供について触れられていたけど、事あるごとに子供(家族)思いという描写が挟まれるせいで、もうフーシェを悪人と認識するのが難しくなってきた(笑)。
一方のタレイランは、結婚や子供といった話題が出るのは初めてのはずだが、このまま本人の言うとおり、おとなしく身を固めるのだろうか? 仮に史実だとして、“じつは家族思いでした”とか描写されてもフーシェとカブってしまうわけで、やや面白味に欠ける気がするな。

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