金曜日, 1月 13

アニメージュ2月号

今日は有休。昼過ぎに家を出て、通勤電車に乗って図書館に赴き、アニメージュを読む。まだ冬クールの新作を取捨選択している最中なので、無駄なぺージを読むことになるリスクはあったものの、次の夜勤明け~休日、有休に至る実質3連休は、Ver.M/Wの制作に専念したい──Ver.Sのクリア報告を受けて、珍しくやる気になっている事もあるけど(笑)──と思い、今日のうちに他の用事を片づけておこうと考えた。

表紙は…誰だよ、これ(笑)。

ちょっとアダルトに描かれたシャナ? それともアクセル・ワールドのヒロイン?(←名前知らねえ)…と思ったら、普通にでした。
肩の露出したエロティックな衣装やポーズは、清純派(笑)路線のけいおんでは御法度というイメージがあったけど、これが最後ということでタガを外したか?

新年号の恒例として、キャラ人気投票第100位までを一挙掲載。けいおん勢が首位を死守するなど意地を見せたものの、果たして映画の放映が終わった後、これらの票はどこに流れるのだろう?
 今月の時点では(けいおんを除けば)実質的に萌え系は全滅状態で、ようやく23~24位にイカ娘はがないの肉が顔を見せるという有り様だったけど。

一方、やはり上位ランク入りが最も多かったのは、イナイレ勢…まぁ登場キャラの多さが武器のひとつだからな。ただし記事のほうは、巻頭特集(映画けいおん)、新作紹介特集よりもさらに後ろという、最近では珍しく控え気味の掲載位置。
内容は、劇場版で主要ゲストキャラを演じた沢城&福山のインタビューなど。両者とも“たまたまゲスト出演しただけの作品なので、適当にリップサービスで当たり障りのないことを話しただけ”という感じでは無く、演じるに当たって事前に、しっかり作品を読み込む努力をしていたという印象…作品のテーマやキャラ名について、かなり詳しく言及していたし。

イナイレの掲載位置の件だけじゃなく、009 RE:CYBORGの神山監督インタビュー記事や、この人に話を聞きたいが久しぶりに載っていた事なども含めて、今月号は久しぶりに“往年のアニメージュ”らしい雰囲気が感じられる誌面だった。
ブログを読む限り、この人に話を聞きたいの連載を継続することについては、本人にも迷いがあるように見受けられるが、これから先どうなるんだろね? また来月も休載らしいし…。
ともあれ、今月の対談相手は岡田麿里なんだけど、これがまた何とも論評に困る内容。シリーズ構成を勤めたtrue tearsでは、ほかの脚本家たち(←監督である西村純二自身も含む)との間で相当な意見の相違があり、それらを取り入れた結果、最終的に主人公が誰とくっつくか──といっても、実質的に候補は一人しかいないだろ!(苦笑)──まで変更することになったそうだが、何で今さら、そんな寝た子を起こすようなこと言うかね…。
いちおう、その“ほかの脚本家たち”の提案が面白いと思ったから採用した…と、彼らを立てるような言い方をしているものの、どうも奥歯にモノが挟まっているような、スッキリしない印象を受ける。true tearsという作品に対する世間的な評価は(その後に大ヒットを飛ばしたあの花あたりと比較すれば)決して高いわけじゃないし、その責任を他のスタッフに転嫁したいんじゃないか…と勘ぐりたくなるような、言い訳がましさが感じられるんだよな。
ちなみに下積み時代には、数多くのぺンネームでさまざまな仕事(←エロゲのライターも含む)をこなしていた一方、上司に無断拝借されたぺンネームなどもあったそうで、もし今後「岡田麿里 全仕事」みたいな企画が持ち上がった際には、いちいち確認するのが大変そうだ。

009 RE:CYBORGのほうは、当初は押井守が監督で、神山は脚本に回る予定だったそうだが、けっきょく今の形に落ちついたらしい。それはそれで見てみたかった気もするけど、もともと押井の作風はサイボーグ009の『神々との闘い編』に影響を受けた面も大きく、だからこそ自身で“009”を手がけるのは難しかったのでは…との事。
すでに911を起点とすることさえ時代遅れではないか…と危惧する神山の感覚は間違ってないと思うものの、それよりもさらに昔の、冷戦時代の遺物たる“009”を今の時代にフィットするよう描けるのか? そんな疑問に対して、正解にたどり着くためのキーワードとして神山が提示したのが、なんと“加速装置”って、おい! まったく見当がつかないだけに──東のエデンの前科も忘れて(笑)──思わず期待が高まってしまったけど、さてどうなる事やら。
そして「最後にして最高のゼロゼロナンバーサイボーグが、なぜ日本人(ジョー)なのか?」という、もうひとつの疑問への答えも気になるところ。今の時代にあって、“日本”に根ざした主人公(もしくは作品そのもの)が、世界に対して何らかの新たな価値観を提示することができるのか、まぁ気長に待つとしよう。
しかしProduction I.Gももへの手紙が大コケする予感しかしないので、その点からも非常に期待される(←ハズレてもらっちゃ困るという意味で)作品になるんじゃないかと。

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