水曜日, 11月 30

藤子F全集・ドラえもん 第16巻

少年エースメガミマガジン娘TYPE立ち読みの代償として、D書店にて購入。

とうめいハンド
出木杉の格好悪いシーンが描かれるのは、非常に珍しいのではないかと。

「なおしバン」と「こわしバン」
最後のコマが、赤塚不二夫マンガみたいになっとる(笑)…まぁドラえもんも、初期の(ギャグマンガ寄りだった)頃には、こういうマンガっぽい顔のキャラが散見されたものだが…ああ、好き、好き、好き!の「カバそっくり」の人とかね。

無生物しきぼう
「心配だから、ついて行こう」って、この時点で趣旨が変わってるだろ!

地図ちゅうしゃき
「どこでもドアで運んだほうが早いんじゃないの?」…だから、そういうこと言っちゃダメだって!

室内世界旅行セット
このあたりの回を描いているアシスタントの不手際は、さすがに看過できないレベル。キャラデザが似てないとか、コマ運びのテンポに違和感がある程度ならともかく、セリフと表情が合ってない(←笑顔で「まちがえた」とか)のは、自分で描いてて気にならなかったのか?

おれさまをグレードアップ
思ったほど面白くなかったマンガ「ビンクルくん」に、何か元ネタはあるのか?非常に気になる。

ブラック・ホワイトボールペン
いやしくも、教職に就いている人間が拾得物横領罪で前科一犯とは、けしからん!

かくれん棒
透明マントや石ころ帽子の下位互換だな…つーか、棒が消えない時点で、使いものにならないだろ。

環境スクリーンで勉強バリバリ
サハラ砂漠で勉強はできない
の使い回しネタかと思いきや──実際、また遭難者を見つけてるし(笑)──オチは違っていたな。珍しく、後から描かれた方が面白くなっていたケース。

気まぐれカレンダー
この手の道具も多いけど、てっきり原理としてはタイムマシンの応用だと思ってたのに、まさか地球の公転軌道に働きかけていたとか、そんな大げさな…ってウソかい!

おこのみ建国用品いろいろ
こういう社会知識を与えてくれる高学年向きの話は、面白いし価値があると思うのだが、肝心の掲載誌が休刊してしまったのは痛いな…しかも、つい先日には小学三・四年生まで休刊が決定したそうで…この手のエピソードも新たに作られにくくなるんだろうなぁ。

「チリつもらせ機」で幸せいっぱい?
こちらも高学年向けエピソード。小学生が対象なんだから税金鳥ぐらいが妥当だと思うんだが、まさかドラえもんの作中で“固定資産税”なんて言葉が出てくるとは予想外だったわ。

半分の半分のまた半分…
分身ハンマーやキテレツの分身機のように密度を希薄化させる方式に較べて、体積を縮小させるのは実用性で劣るな…「ちっちゃいウルドは、あまり便利じゃない気がする」って奴だ。

未来図書券
タイムマシンの発明が2008年というのは、いくら何でも早すぎだろうと思うのだが、ノビスケが父親に会いに来るエピソードとの整合性を考えると、こうするしか無いのか。

ふんわりズッシリメーター
最終ページの、ズタボロ状態のママと縦横比がおかしいドラミちゃんは、この巻では数少ない爆笑ポイントだった。

深夜の町は海の底
水没状態になった町、おまけに“船が屋根の上に”というオチまで付いて、とても震災後には見せられない「不謹慎」な話になってしまった。

人の身になるタチバガン
タッチ手ぶくろ
の上位互換だな。直接ターゲットに接触しなくても済む分、使い勝手が良さそうだ。

宇宙完全大百科
ほとんどアカシックレコード(※ただし過去限定)だな。しかし、わざわざ実体のあるハードウェア(←作中では「星1個ほどの大きさ」と説明されていたけど、それでも足りるかどうか…ムーアの法則にも限界はあるだろうし)にデータを貯蔵するよりも、タイムマシンの技術を応用して、現実の事象からデータを引用するシステムを開発するほうがコンパクトかつ確実のような気がするぞ。

巻末解説は、ロボット工学博士の杉原知道。職業柄、その道を志した理由や研究内容について、ドラえもんとの関連性を尋ねられることも多いらしいが、期待に反して「直接的な影響は無く、飽くまで“大好きな作品”として楽しんでいるだけ」というスタンスだそうな。
…と、あまり興味深い話題に発展しないまま、あっさり話を収束させられてしまったようで、どうにも物足りない。

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