金曜日, 8月 5

#10 Which sword will you take?

Qアイテムの在り処についてヒントをくれるEVIL EYESのメッセージSHOP、1軒目の後半の記述は以下のとおり。
【EVIL EYES】 (イビルアイズ)
One equipment
lies guarded
on the top of
a decrepit shrine!

More mist! No,wait!
The mist is
parting...
装備のひとつが、
荒廃した
神殿の頂上で
守られている!

霧がますます
濃くなった!
いや待て、晴れてきた…











これはDragon-Slayerの入手方法に関するヒントなのだが、単体ではサッパリ意味が分からないだろう。これに関しては、Level.4のスタート地点付近にあるメッセージと連動して考える必要がある。

Here is a
Warning Message:

"Don't hop along!"

You looked up
at a ceiling.

It seems that you
are underestimated.


【飛び跳ね禁止!】
とある。

君は
天井を仰ぎ見た。

君は
なめられているようだ。












元ネタは、WizⅣアレンジ版の地下7階に登場するメッセージで、ドリームペインターが居る封鎖区画へ突入するための、位置と方法を示唆するものである。
とりあえず機械翻訳に突っ込んでみたところ(←元ネタはアレンジ版でのみ表示されるメッセージなので、英文が存在しないんだよね)、当然のように“飛び跳ね”は“jump”と訳されてしまった…いや、ここは──進入する際にHOPALONG CARROTが必要なことから考えても──“hop”とすべきだろ!
MRONの神託でも同じく、「Hop high to enter.(高く上がると入れるとこがあるもんさ)」とか「Take a step to the left, and a hop to the right!(左に一歩踏み出して、右にひとっとびさ!)」と表記されてるし。

さて、XANADUで“飛ぶ”という言葉から連想されるアイテムといえば当然、Winged-bootsであり、使ったときのメッセージウィンドウにも“Can fly”と表示される。
もちろんWinged-bootsを使っても構わないのだが、本作においてWinged-bootsMantleよりも稀少性の高いアイテムという位置づけなので、Mantleで代用できるというのなら、それに越したことは無い。
だから上記のメッセージに“hop”と記述されているのは、ここで“fly”すなわちWinged-bootsを使うのは誤りであり、もったいないぞ…というアドバイスとも解釈できるな。

それでは、以前に語れなかった部分の補足も兼ねて、ちょっと話を戻しブラックタワーのあたりから、攻略の手順を列記してみよう。
まずコズミックキューブ内の某所に、以下のようなヒントが提示されるメッセージSHOPを設置する。
I heard a rumor that
a legendary monster
is nesting in the
top of the tower.

It seems that
the aerie is
build in GOLD,
and the monster
seems to lay
the egg of ONYX.
私が聞いた噂によると、
伝説の怪物が、
塔の頂上に
巣を構えているらしい。

その巣は
黄金
できており、
怪物は
瑪瑙の卵を
産むそうだ。













この情報どおり、ブラックタワー最上階の一番奥にある区画および塔内はGriffonの巣(←英語では“nest”だとばかり思っていたが、猛鳥などの場合は“aerie”なのね…まぁGriffonが鳥なのか獣なのかは意見の分かれるところだろうけど、「高所に築く巣」とも明記されているので、こちらを用いるのが適切だろうと判断した)になっており、そこに産み落とされているものとGriffonの死体の中から、合計3個のBlack Onyxを回収することができる。

そして、そこにある唯一の出口から──もしくは途中でブラックタワーから脱落した場合も──前半エリアへ戻ることが可能となっている。恐らくプレイヤーの大半は、初戦で倒せなかったモンスターに再挑戦したり、アイテムや情報の取りこぼしが無いか確認するため、ふたたび前半エリアを探索しようとするだろう。
ここで忘れてはならないのが、初めて戦ったときに太刀打ちできなかったであろうMURPHY'S GHOSTを倒し、2個のFire Crystalを入手すること…そのため、この件に関してもヒントメッセージを設定しておく。

Secrets abound all
around you! Psst!
Have you met
MARPHY yet?
おまえの周りは
秘密だらけだ!
マーフィーには
もう会ったかね?まだか?






※元ネタは、WizⅣMRONの神託である。

もうひとつ非常に重要なのが、ブラックタワーで入手したMantleを1枚消費してLevel.1の壁を抜け、トレーニンググラウンド区画へと戻ること。ここでAGLMGR以外のパラメータを、鍛えられるだけ鍛えるのだ! WISが上昇すればMantleの効果時間も伸びるため、貴重なMantleを1枚使ったとしても、じゅうぶんに元を取ることはできる。
トレーニンググラウンドが独特の配置となっているせいでパラメータの低さに泣かされる本作だが、ここで一気に逆転…通常よりも高いパラメータでプレイすることができるようになるわけだ。その反面、この後に登場する敵はパラメータ強化を前提とした強力なものにするつもりなので、トレーニンググラウンドへ戻ることを思いつけなかったプレイヤーにとっては、厳しい戦いとなるかも知れない。

またコズミックキューブでは、どうしてもカルマモンスターを手に掛けなければならない状況が多発するので(←詳細は後述)、温存しておいた毒薬ホルダーを倒してKRMを下げるためにも、このルートで前半エリアに戻ることが必要となる。

そして、その過程でLevel.4を再訪し、上述のメッセージの意図を裏読みすることができたなら、そこに隠された秘密が明らかになるだろう。

上に向かう際、Winged-bootsを使うのであれば、なにも考えずメッセージSHOPのある場所から上昇するだけでいいのだが、Mantleで代用する場合は右から回り込み、壁を足がかりに上って行かなければならない。
こうして通常(←2段ジャンプも含む)では視界に入らない高さまで上ると、そこにはレンガブロックの地形が構築されている。これは基本的に、Beastが落下してこないようにするための足場として設けられたものなのだが、その奥にはメッセージSHOPが存在する。

【ZIGGURAT】 (ジグラット)
Here at the top of
the ZIGGURAT is a
decrepit shrine,
crumbling with
age and neglect.

Inside the shrine
is a plain altar,
carved into the
top of the altar
are 3 depressions.

You may make
offerings any ITEMS.
やしろの名は
ジグラット
いにしえ、
神来たりしところ。
その最も高きところ、
時に忘れられ、
壊れかかった
神殿の中には、
飾り気のない祭壇ありて、
さらにその祭壇の頂上には
3つの窪みが
刻まれている。

を供えるか?

















これも元ネタはWizⅣ地下7階の最上部にある、ドリームペインターの神殿跡についての描写。ここでは“3つのくぼみ”に宝石を供える(=Black Onyxを3つ使用する)のが正解であるものの、元ネタを知らない者にとっては少し厳しいと思われるので、別のヒントも用意した。
Did you bring
GRIFFIN?
No,huh,well,!
Your best offerings
are the entrails
of GRIFFINS! Hmm...
グリフィン
持って来たかね? 
何? 無いのか!? 
グリフィンの内臓があれば、
最高のお供え物に
なるんだがねえ!








ここでは“offerings”という共通の単語を用いることで、かなり露骨にジグラットとの関連性を匂わせた半面、使用するアイテムについては“entrails of GRIFFINS”と、お茶を濁すことにした。
もちろん上述の「伝説の怪物(=グリフォン)は瑪瑙の卵を産む」というヒントと併せて考えれば、おのずと答えは明らかになるはずだが、さらに使えそうなヒントが元ネタに存在したので、それも利用する予定。
Get a handle on
the forbidden EGG!
禁断の
手を延ばしな!



これはMRONの神託のひとつ、コズミックキューブ脱出のための必須アイテムであるHHG of AUNTY OCK(不確定名:A JEWELED FRUIT)の存在を仄めかした“Get a handle on the forbidden fruit!(禁断の果実に手を延ばしな!)”が元ネタであることは、言うまでもない。
こちらは“EGG”という語をダイレクトに提示しつつ、それ以外の情報は伏せることで、ヒントとしてのバランスを保つよう心がけた。

さて、これらのヒントを参考に、ジグラットがある場所で3個のBlack Onyxを使用すれば、Level.7の孤立した区画に出る。


ちょうどワープアウト地点と重なる位置にある上側のSHOPでは、以下のようなメッセージが提示される。
The shrine is no
longer the ruin
that it was when
you first found it.
Suspended above the
altar are 3 MAGICAL
SWORDS. A godlike
voice,coming from
everywhere at once,
intones...
"Take ye ONE
of these SWORDS
as a reward for
restoring unto me
my sacred shrine!"
Which SWORD
will you take?
今や神殿は、
廃墟とは
程遠いものと
なっていた。
祭壇の上には、
3本の魔剣
漂っていた。そして、
神とおぼしき者の声が、
あまたの方より
沸き起こった。
“我にささげられし
この神殿を、
いにしえの姿に
戻しし行いは、
この剣のひとつ
報われよう!”
どのを取るか?



















当初の案では、ここは通常のSHOP形式となっており、ここでDragon-Slayer──あるいは、それ以外の剣──を与えるつもりだった…まぁ実際には、価格ゼロGoldで販売するわけだが。
しかし、それだと“3本のうち1本を選ぶ”ではなく“3本とも選び放題”という状態になってしまい、元ネタ再現度の面だけでなく、純粋にゲームシステム的にも違和感を拭えない。そこで“地形レベルで分岐を構築することにより、物理的に3本のうち1本しか選べない”というデザインに変更した。
3つに分岐したルートは、それぞれ1本の剣が置かれた小部屋に通じており、その間は1ブロックすべり台によって隔絶されているため、Winged-bootsMantleなどを使わない限り(←失敗して選び直す場合を除いて、そこまでする価値は無い)、複数の剣を取得するというズルは不可能になっている。

さて、候補となる3本の剣についてだが、まず元ネタでは最も有用だったDRAGON'S CLAWには、Luck Bladeを充てる。これよりも強力な剣であるVorpal WeaponMurasame Bladeについては、すでに配置場所が決まってしまっているため、これが精一杯というところだ。
次に、元ネタにおいてハズレ扱いであったEAST WIND SWORDは、Long Swordに決定…これは弱いだけでなく、売買価格も(WizⅤ準拠なので)ゼロGoldという、二重の意味でハズレな逸品である(笑)。
そして最後にWEST WIND SWORDを、本命のDragon Slayerとした。これは元ネタでの“通常の攻撃力は極めて低いものの、クリティカル能力あり”という特徴が、同じく攻撃力は低いものの、対King Dragon戦では必殺の武器となるDragon Slayerに通ずるものがあるから…という理由による。

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