金曜日, 6月 17

アニメディア7月号

ようやく今日は有休。だが立ち読みのペースは遅れ気味なので、珍しく陽の高いうちから積極的に行動を開始する。
O書店へ向かったのは、なるべくD書店に頼ることなく済ませたいのと、ついでにコンビニとスーパーに立ち寄り、資金とアイスクリームを補充する必要があったから。
しかし昨晩は涼しかった(←扇風機の風を当てなくても、ほとんどHDDの温度警告が出ないで済むほど)にも拘らず、今日は意外と暖かくなったな…チャリンコに乗っている間は大して感じなかったが、むしろチャリから降りて動かずに(立ち読みして)いると、じっとりと汗ばんできた。もちろんエコロジストとしては「店内の冷房を強くしろ」なんて言う気は無くて、そろそろ首に濡れタオルを巻かないとなー…という話。

思わず後込みしてしまった分厚さの原因は、30周年を記念した特別付録の別冊。1年につき2ページずつという豊富な分量を割り当てつつ、過去30年の歴史を振り返るというもので、当時の貴重な誌面──マーグ(ゴッドマーズ)の葬式の様子とか──も盛りだくさんに掲載されており、きわめて資料性が高い。
その一方で、解説文は「ラピュタの頃は、宮崎アニメも普通に掲載していたのに、今じゃ専らアニメージュさん」だの「当時は、こんなお堅い企画ページもあった」だのと、随分ぶっちゃけていたりする(笑)。
そして最後の、今から30年後のアニメディアを大胆予測したネタが面白い。電子書籍化をはじめとして、未来のテクノロジーが豊富に盛り込まれたバラ色バージョンに対し、ねずみ色バージョンの「こんなアニメ雑誌はイヤだ!」感がハンパない…付録が豪華になる(←今の時点で、そうしなきゃ売れないからなぁ…)一方で本誌は極限まで希薄化するわ、放送されるアニメは長寿番組と旧作のリメイクばかりになるわ、それらの影響でモチベーションの低下した編集部員は、過去の記事を使い回して手を抜くわ…(笑)。でもまぁ、これを完全に冗談と笑い飛ばせないところが問題なんだよな。

30周年歴代人気ランキングは、例によって若い読者メインの意見なのでアテにならない…けいおん(1位)やガンダムSEED(3位)、コードギアスあたりは確かにマイレージとして認めてもいいだろうし、ヱヴァは言わずもがなだけど、薄桜鬼とか禁書目録なんて苦笑いしか出てこねぇよ。でもリボーンが思ったより高順位だった割にデュラララは低位に甘んじるなど、よく分からない点も多い。
まどか☆マギカについても──後世から「ここが分岐点だった」と言われるようになるか、それとも単なる時代の徒花だったのか──まだまだ歴史的評価が定まっていないだろうし。
レジェンド特別枠みたいな扱いで幽遊白書が取り上げられていたのは、ブーム当時はアニメ雑誌に版権イラストを掲載させてもらえなかったことに対する、リベンジ的な意味もあるんだろうなぁ…。

そんな30周年記念企画にパワーを傾注しすぎたのか、通常の記事に関しては見どころ少なめ…まぁ印象の問題かも知れんけどね。
俺の妹の版権イラストは、黒猫が見事に、見開きページの谷間に埋もれてしまう位置に描かれているという嫌がらせっぷり。
劇場版ハヤテのキャラデザに感じた違和感の正体が判明…キャラの頭身は普通なのに、顔の部分だけがSDキャラ並にデフォルメされた描き方をされているのが問題なんだな。
いっぽう、同じくキャラデザに難ありだったBLOOD-Cだが、今回掲載された版権イラストでは(悪い意味での)I.G.らしさが鳴りを潜め、普通のCLAMP作品っぽく(←要するにCCさくらとかツバサ・クロニクルね)比較的さわやかなタッチで描かれていた…こっちのほうが、視聴者のウケは良いんじゃないだろうか。

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