土曜日, 5月 14

アニメージュ6月号

今日は夜勤明け。早朝こそ上着を着て、さらに暖房を入れたくなるほど冷え込んでいたものの、勤務を終え帰宅する頃には、上着が重く感じられるほどの暖かさになっていた。
そんなわけで、そろそろ暑さ対策に扇子を買っておこうとしたのだが、自宅近くの100円ショップには未だ入荷していないとの事。
仕方なく会社近くの100円ショップまで足をのばしたところ、こちらは扇子だけじゃなく簾、風鈴など暑気払いグッズがひと通り揃っていて感心した…時候の流れを読み、素早く対応なきゃ商売人失格だよねー。
閑話休題、そこまで足をのばしたついでに図書館にも立ち寄り、アニメージュを読む。だが土曜日の午後ということで相応に混雑していたこともあり、半分ほど読み終えたところで切り上げた。
残りを読んだのは19日になってから。この日は泊まり勤務なので早めに家を出て、出勤時間までに読み終えるつもりだったのだが、残り数ページというところでタイムアウトとなり、さらに後日へ先送りとなった。
そして結局、最後まで読み終えたのは、早出勤務を終えた23日…って、もう月末進行の始まる直前じゃねーか!(笑)

巻頭特集は、恒例のアニメージュグランプリ作品部門トップに加え、男性キャラ部門でも圧倒的な強さを見せつけたイナズマイレブンだが、なぜか表紙を飾ったのはけいおん…ここは順当に、イナズマイレブンが飾るべきなんじゃないかと思うんだが、ここ一年における表紙の登場回数を調べてみたところ
2010年6月号:ヘタリア
2010年7月号:おお振り
2010年8月号:アリエッティ
2010年9月号:デュラララ
2010年10月号:戦国BASARA
2010年11月号:けいおん
2010年12月号:薄桜鬼
2011年1月号:イナズマイレブン
2011年2月号:戦国BASARA
2011年3月号:デュラララ
2011年4月号:けいおん
2011年5月号:イナズマイレブン

と、どちらも過去2回ずつ使われていたが、さすがに2ヶ月連続はヤバいという判断なのかね?

デュラララ(2位)、戦国BASARA(4位)、薄桜鬼(7位)、黒執事(8位)など、やはり腐女子向けが上位を占めている──銀魂(6位)も含むべきか──ものの、一方でヘタリアは11位と低迷し、すでにブームは過ぎ去った印象。スタドラも(今回の投票対象に含まれるのが前半部分のみ、という点は不利だったにせよ)14位どまり。
ハガレンが9位と振るわなかったのは、原作の人気ぶり(←最終回の掲載誌が完売してしまい、翌月号に再掲載されるという異例の事態になったりとかね)を見ると不思議だけど、“原作が主で、アニメは従”という事なのだろうか…1期アニメの頃は、原作者がぱふのインタビューで「アニメの放送が終わった途端にオワコン(←当時こんな言葉は無かったが)扱いされた」と嘆いていたように、“アニメが主で原作が従”の関係だったのにな。口の悪い言い方をすると、「軒を貸した(=アニメ化して原作を宣伝した)ら、母屋を取られた」という感じかね。

腐女子向けツートップに阻まれて3位となったけいおんだが、女性キャラ部門では圧倒的な存在感を見せており──例によって、約1名だけは下位だけど(笑)──、今年度も萌えオタの支持を最も集めた作品であることは間違いなさそう。
ただし、通常の(今月の)キャラ人気ランキング──つまり男女混合──ではイナズマ勢が上位をほぼ独占しており、けいおんその他のキャラは下位に追いやられている状況で、腐女子>萌えオタかつイナズマ>その他というのが顕著。
ほかに萌えオタ向けと言える作品でランクインしているのはAB(5位)と俺の妹(10位)ぐらいだな。
けいおんは3位とはいえ、TVサブタイトル部門では“卒業!”が1位を獲得。まぁこの部門は、傑作エピソードが多数あるような作品だと(票が分散してしまって)かえって不利になったりするため、純粋に人気のバロメーターとして扱うのは難点がある。
またエピソード自体に対する評価と、そのエピソードの中で活躍したキャラクターへの人気(支持票)とを、完全に線引きするのは難しいという問題もあるな。今回、イナズマイレブンの中で最も順位が高かった第65話は、風丸(=男性キャラ部門トップ)の最大の見せ場でもあったわけで。
男性キャラ部門がイナズマイレブンの天下となったのは至極当然だが、意外だったのは女性キャラ部門で春奈が2位だったこと。萌えオタとしては春=妹、夏=ツンデレお嬢様というカテゴリなんだろうけど、その手の連中が女性キャラ部門で、わざわざイナズマのキャラに投票するとは考えにくいので、大半は腐女子による作品支持票と解釈すべきだろう。それにしても、夏でも秋でもなく春が最も支持されたのは、如何なる理由によるものなのか…?

グランプリ座談会にはドワンゴからも参加者が。ニコニコのユーザーは7割が男性なので、イナイレの首位には意外感があったものの、実際のファン層を分析してみると、必ずしもイメージ通りとは限らないらしい。
たとえばBASARAは、ニコニコにおける視聴者の男女比は6:4だとか…まぁコレについては「実況向けの(というかツッコミを入れるのに適した)作品だからというのも一因だろう」との意見も添えられていたが。
しかし座談会の最中、ニコニコ側の参加者がメーカー側に向かって「昔はお世話になりました」と生々しい話を始めたのは笑えない…まぁ紆余曲折の末、現在は俺の妹の企画のように、共存共栄の道を模索するに至ったわけで、なんとかWin-Winの関係を築いてもらいたいものだ。
また制作サイドがTwitterによって情報を発信したりユーザーと質疑応答するような状況についても、「問題はあるが、やっていくしかない」というスタンスのようだな。まぁ“黙っていても売れる”というような状況にあぐらをかいて何もしないよりは、リスクを覚悟しつつも新しいことに挑戦し続けるほうが、業界のあり方として健全ではあるか。

通常の特集では、劇場版もあってかBASARAが先頭の扱い。もっと青エクを押してくるのかと思いきや、そんなことは無かった。
その次のイナズマGOも通常2ページのみだったけど、グランプリで初代が充分すぎるほど取り上げられたことを考えれば当然か。
まどか☆マギカは、他誌と同じくラストカットについての解釈は無し。かつてのエヴァのように、謎解きや考証を語り合う時代じゃないという事なのかも知れんが、そういう“後に残るフック”無しでキレイに終わりすぎると、そのまま一過性のブームで終わってしまいそうな気もする。
エヴァの最終回は言うに及ばず、ヤマトやガンダムも打ち切りによって(結果的に)ファンの飢餓感を煽ったことが、その後の爆発的ヒットの火種となったわけで…って、この作品の場合、震災による放映遅れがそれに該当するのかね? でも自粛ムードやら、内容が現実とダブって見えることによるマイナス効果も間違いなくあったはずで、最終的にプラスマイナスどちらの影響が大きかったのかを見極めるのは難しそうだ。

べるぜバブは、キャストからも“昭和のアニメ”呼ばわりされているらしい(笑)…まぁ間違ってはいないし、むしろ日曜の朝というテンション低い状態で視聴するには、あれぐらいのユルさが適切と思えなくもない。これが夕方あるいは深夜の放送だったりしたら、物足りなく感じられるんだろうけど。
初期の台本では、ベル坊のセリフの部分に、どういう意味が込められているかという補足説明が書き込まれていたそうだが、みゆきちに任せたほうが良いということで、今は何も書かれなくなったとか…なるほど、みゆきちがベテラン扱いされる(←キャリアの長さを考えれば当たり前なのだが)ワケだな。

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