木曜日, 4月 21

電撃大王ジェネシス2011Vol.2

今日は休日。SKET DANCEを見ながら遅めの昼食をとった後、通勤電車に乗ってD書店へ出かけ、電撃大王ジェネシスを立ち読み。
予想より早く読み終わったので少しフライングかと思ったが、職場近くのスーパーを覗いてみたところ、ちょうど寿司の半額セールが始まっており、ピッタリのタイミングで購入することができた…これで昨日のマイナス分は帳消しとなったものの、立ち読みに関してはマイナス評価のまま。
隔月刊化されるということは、必然的に1回あたりの掲載ページが減ることを意味するわけで、おかげで“前半だけしか載っておらず、後半を読むまで評価は保留せざるを得ない”とか“とりあえずメインストーリーを詰め込むのに手一杯で、それ以外の要素を入れる余裕がなく、窮屈な印象を受ける”というパターンの作品が、やたら多かった。そのくせ妄想少年観測少女みたいな、どーでもいい作品に限って一挙2話掲載されていたりするという…。

やさしいセカイのつくりかた
表紙&巻頭。相変わらず恋愛要素重視の展開であるにもかかわらず、今回はそれほど抵抗を感じずに読めたのは何故だろう…? とくに何が原因とは明確に言及できないけど、けっきょく恋愛観がどうのという問題ではなく、そこに描写されているキャラ自体に好感を持てるかどうか…という話に行き着くのかねぇ。

あかとき星レジデンス
以前は、もっと時間をかけて丁寧な心理描写をしていたような気がするんだけど、最終回なので話をまとめることを優先したのか、とりあえず大急ぎで結論を出した…みたいな感じで、キャラに感情移入したり読後の余韻に浸るヒマも無いまま終わってしまった。
有り体に言えば打ち切り感ありありで、「終わり良ければ~」の真逆を行ってしまったような…まぁ夏に出るという単行本は、買うつもりではあるけど。

百花のしるし
第2話にして早くも、惰性で描き続けている長期連載作品のような、毒にも薬にもならない平凡な話(←いちおう作者としては“ちょっといい話”を狙ってみたつもりなのかも知れないが)が来てしまった…。もうネタ切れなのか?
新連載への期待感というプラス補正が失われ、“数ある連載作品のひとつ”になった影響があるにしても、著しく評価ダウンしたのは事実。

時の消失請負人
いちいちページを数えているわけじゃないが、本誌の連載作品の中でもトップクラスの枚数が掲載されていたのは、恐らく間違いない。それゆえに1本のエピソードを始まりから終わりまで一気に読めたからこそ、より面白いと感じられた面もあっただろうに、隔月刊化に伴うページ減によって、エピソードを細切れにされてしまったのは、手痛いマイナス。
出ずっぱりなせいか、前回ほどジャンヌがかわいいと思えなかったのも厳しい(←今どきイヤボーンというのも、何だかなぁ…)。ジル・ド・レはもっと筋肉質なイメージだったけど、意外に細身なのね。
今後の問題は、ジャンヌに関する歴史的な蘊蓄を描くだけで終わるのか、それとも歴史の改変や解釈について、何かトンチの効いたアイデアを披露してくれるのか?という点だな。

妄想奇行~アドレッセンス・アバター~
実質的に番外編扱いとはいえ、いちばんページの減少率が激しく、さらに掲載位置も後ろの方ということで、不人気なんじゃないかと疑念を抱いてしまう…。
幼女とは言いがたい年齢の女の子が男湯に入るという、どこのエロマンガだそれは!?みたいなシチュエーションだけど、中身が男では、ぜんぜん嬉しくないわな(笑)。

あしたの今日子さん
今回は(新キャラ登場ということもあり)魔王サイドにもスポットが当たったものの、その新キャラとは犬であり、しかもネタ的には大して面白くなかったという…もう作品自体が失速してしまったんだろうか?

スズログ
傲岸不遜なお嬢様ハッカーという、新キャラが登場。主人公パーティと、今回のターゲットであるAIとの間で、3つどもえのにらみ合いとなった時点で次回に続く…という、これまた評価を保留するしかない状態。
しかしAI側は何かワケありのようで、性格もそんなに悪そうじゃなかったし、むしろ“主人公とAIが協力して、暴虐なお嬢様ハッカーに対抗する”という展開になったほうが納得できそうだ(笑)。

ゴッドシーカー
デュランダル -不朽の刃−

ただでさえジャンルや設定がカブっているのに、このうえ話の展開まで似通っているというのは、雑誌の方針としてどうなんだろう?

『電撃大王ジェネシス えっじ』
128Pオール読切小冊子
昨年pixivで開催されたショートコミックコンテストのグランプリ作品とか、要するに本誌に掲載する域には達していない新人の作品の寄せ集めだろうか…少なくとも作画レベルに関しては、本誌掲載作品よりランクが低かったのは間違いないけど。
ストーリー的にも、面白いと思えたものは少ない。今も京都が首都であると頑なに信じているヒロインが、現実を付きつけられて自身の信念が揺らぎ、「卑怯者やのうて否京者やー」と泣きながらセルフツッコミ入れたネタぐらいかね。

安倍吉俊コラム
前半を書き終えたのが、よりによって3月11日とか…。そんなわけだから、“日本における電子書籍の普及”みたいなテーマについて語っていた日常が、もはや遠いものになってしまった感覚を味わったらしい。まぁ無理からぬところではあるが、それでも敢えて、このような──工場被災による紙とインクの不足を受け、主要な週刊少年誌が(限定的とはいえ)ネットでの配信を行なったりするなどの──情勢を迎えたからこそ、今後の電子書籍(あるいは出版業界全体)にどのような未来が待ち受けているのか…という予測を、読んでみたいところではある。

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