木曜日, 12月 30

マリア様がみてる ステップ

ヤングエース立ち読みの代償として、D書店で購入。

マリみての新刊は1年ぶりだそうな…言われてみると、ここ最近は釈迦みてばかり続いていたか。
オビで宣伝されていたタオルって、どういう層が購入するのか想像つかんな…女性ファンが、同性キャラの描かれたグッズを欲しがるものだろうか? となると、やはり(明言されないものの)男性ファン向け? さすがに抱き枕──しかも、極めて肌色率の高い絵柄とか──は無理なので、これが許容範囲ギリギリという事なのかね。

事前に令ママと由乃ママの話だというネタバレを食らっていたこともあって、の関係についてはすぐに分かったけど、佳月由乃が分からないな…検索してもマリみて関連しかヒットしないし、とくに何かから引用したネーミングというわけでも無いのかね? まさか由乃ならぬ吉本と、佳月ならぬ花月劇場でもあるまいし。

レギュラーメンバーに縛られる必要がなくなったことで、マリみてシリーズの“お約束”全般についても緩和されたのか、シリーズ当初では(一部の例外を除く)男性キャラの存在に触れることすら御法度だったのに、今回はその男性キャラとの恋愛が話の主軸なのだから、隔世の感があるな…しかし、読者の需要としてはどうなんだろう?
挟まっていたチラシをざっと見たかぎり、マリみて以外のタイトルは、現実離れした恋愛モノばかりという印象なのだが。そういった作品を愛好するコバルト文庫読者層に対し、この“現実の現代日本を舞台とした、(やや裕福とはいえ)普通の庶民の男女間の恋愛”という地味な作品は、果たして受け入れられるのだろうか。
多少ご都合主義的な展開が目につくものの「まぁラノベだから」で許容されるレベルだし、むしろラブロマンスにありがちな“ストーリーの盛り上がりを最優先した、現実にあり得ないような超展開”などとは真逆の、良くも悪くも“リアルな”恋愛模様が描かれているわけで…ある時いきなり自分の恋愛感情に疑念を抱いてしまったり、些細なすれ違いが収拾つかないほど拡大してしまったり、その反面、同じぐらい些細なキッカケで修復したりっていう。
しかしまぁ結婚相手の選択なんて人生を左右する重大事なんだから、それなりの心構えの上で付き合うべきじゃないか?と俺なんかは思うわけだが、そんなに堅苦しく考えるんじゃなく、もっとアバウトな姿勢で臨まないと、なかなか縁なんて無いのかもなぁ。

余談だが、上述のチラシで紹介された作品の中に“メイド喫茶”やら“男の娘”やらの単語が散見されたのには驚いた…まぁ会長はメイド様の例もあるし、女性にもそういう要素が受け入れられているのか、あるいはマリみてだけでなくコバルト文庫全般に、男性読者の浸食が進んでいるのだろうか?

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