金曜日, 9月 24

アフタヌーン11月号

嗚呼、連休はいいねぇ。72時間連続の休息なんて一体いつ以来だったっけ…? 季節は急速に秋へと移りつつあり、これなら自転車に乗ってどこまでも行けるぜ! と思ったのは勘違いだったようで、さすがに長袖カッター+カーディガン+靴下+マスクと一気に秋モードへ切り替えてチャリンコ漕いだら、にわかに汗ばんできた(笑)。
完全に暑さが去ったわけでも無いんだよな…でも夏の食材が本当に美味しく感じられるような暑さはもう戻らないだろうから、まだ在庫の残ってるクッキー(←アイスクリームの付け合わせ用)と、そうめんつゆの処理が問題。まぁクッキーは賞味期限を半年ほど過ぎても、美味しさが損なわれないことが証明済みだし、そうめんつゆの方は期限が来年初夏までだから、冷所に保管しておけば大丈夫か。
そんなわけでひとまず自転車でV書店を訪れたものの、正規の自転車置き場が満車であり、また天候も不安定だったことを鑑みていったん帰宅し、通勤電車で出直し…面倒だけど、チャリンコが撤去されるリスクは回避しなければなるまい。

26日が日曜ということで発売日が前倒しされたらしく、すでにガンダムエース少年エースも入荷。ダムエーに関しては、銀魂DVDの回収がてらコンビニで読むこともできると考えて後に回し、まずはアフタヌーンから片づけることに。

ネクログ(熊倉隆敏)
前作もっけとの共通点は、ジャンルが東洋系ファンタジー──大ざっぱなカテゴライズだけど──という点ぐらいで、差異のほうが多く目につくと思うぞ(←作者コメントより)…主人公からして容赦ナシの性格で、初回から血まみれ死体を大量生産するようなバイオレンスぶりを発揮してるし。
もっけも危険な妖怪が登場したり、人間心理の暗部が描かれることもあったものの、根っこの部分には「人の善意は通じる」という姿勢があって、雰囲気が陰鬱になり過ぎないようブレーキかかってたのに対し、こっちはリミッターを解除しているようで…個人的には前作のほうが嗜好に合っていたけど、第1話の段階で決めつけるのは早計なので、とりあえず継続。

ああっ女神さまっ
不利な状況に追い込まれたように見えたのはスクルドの作戦…と思ったら、そんな事はなくて普通にピンチでした(苦笑)。なんのヒネリもない展開に1ヶ月かけるなよ。アニメ新展開とやらに関わったせいで、ストーリーを練る時間が取れなかった…とかなら仕方ないけど。

百舌谷さん逆上する
これまでの総集編で、実質的に休載。単行本の大幅加筆修正と次回の大増ページが理由らしいけど、こういう読みごたえのある作品(←セリフの分量的な意味で)が欠けると、ますます短時間で読み終わってしまうなぁ…ただでさえ読む作品が減っている状況なのに。

いもうとデイズ
「このホストさんは『夜だけじゃなく、昼間も全ての女性の味方でありたい』と話しており~」「言ってねぇよ、そんなこと!」のツッコミに笑った。やはりニュース番組の捏造ぶりは深刻なものがあるな(笑)。まぁそんなテレビ番組も、まだまだ世間一般への影響力は大きいようで、にわかにお兄さん目当ての客が増えるという幸運が。
一方でディアナ母には、なにやら裏事情があったらしいことが発覚し、あやしい雲行きに…。じつは法的に婚姻関係が成立しておらず、お兄ちゃんとディアナも義兄妹じゃなかったとか? 赤の他人となれば、晴れて恋人同士にもなれる──この際、年齢差はさておき──わけだが、そういう展開が望まれる作品なのか、コレ?

武士道シックスティーン
いきなり伏線も無しに引っ越しの話が出て、来月で最終回とか、まさか打ち切りか…? と一瞬焦ったが、よくよく考えてみれば家庭の事情もクラブの雰囲気もキレイに収まって、大団円への下準備は揃っていたんだな。
いや確かに「ひと段落ついたな」とは思ってたけど、まさかこれが描きたかったことの全部だったとは予想してなかったわ…これから本格的にスポ根モノとして、練習や試合もいっそう克明に描写されるのだと思いきや、じつは家庭や学園生活など全て引っくるめた、ティーンエイジの悩みや成長を広く浅く描いた青春モノだったのね。
原作通りなら致し方ないか…いや、べつに「連載を継続して欲しい」と強烈に願うような作品でも無いけど、これでさらに読む作品が減ってしまうわけで。

友達100人できるかな
βくん(仮名)との友情成立は完全に前フリ扱い──つーか手抜き(笑)──で、実質は道明寺さんとの友情の深まりを再確認する話。さすがに今回は、主人公が道明寺さんに依存し過ぎのように思える…。
閉じ込められた状況において主人公がリーダーシップを発揮し、適切に対処する(←キテレツ大百科の「モグラ・マンション」の回みたいな感じね)様子を描いたうえで、状況が明らかに不自然であると気づき道明寺さんに呼びかける…という流れなら、もうちょっとマシだったかも。
道明寺さんの逸脱行為に対する“裁判”が、主人公の知的レベルに合わせて学級会に変換されるというアイデアは、この作品ではおなじみのパターンなのに笑わされるのが悔しい…「道明寺さんはぁ、ズルいと思いまぁーす」とか最高だわ。
しかし演出そのものはコミカルであるにも拘わらず、道明寺さんに下された処分が消去刑(←厳密には、もともと受刑者が存在していなかった分岐世界へのパラレルシフト)という過酷なものであるミスマッチぶりは、作者の意図したものなんだろうか? より進化した精神の持ち主と思えた地球外知性体のほうが、じつは最も重要な知的要素の欠落した存在だった…という逆転オチは、SFなら普通に有り得そうだけど(←最近だとシモンズの「炎のミューズ」とか)。

3:31(平松歓之介)
四季賞受賞者による読み切り作品。ダークな作風やSFテイストが、いかにもアフタヌーン作品(さらに言えば四季賞作品)らしくて嫌いじゃないんだけど、メインストーリーが極めて容易に予想ついてしまったのは減点だな…殺人犯の正体にせよ、彼が最後に(生まれる赤ん坊の代わりに)死んで生命の数がプラスマイナスゼロになるという結末にせよ、もうバレバレ(笑)。
“怪物”は人を襲っているわけではなく、停止中に生じてしまった矛盾を修正しているだけ…といった時間停止世界のルールを解明する過程が一番面白かったので、そっち方面をもう少し重点的に描いていれば、また印象ちがったかも。

0 件のコメント: