月曜日, 7月 12

ニュータイプ8月号

今日は夜勤明け。「疲労感はあるのに眠くない」という一番タチの悪いコンディションなのだが、この3連休を過ぎると勤務内容の過酷なシフトに突入してしまうため、その前に何としてもアニメ雑誌を全て読み終えるべく、やや無理を押して出かける。
まずはS1書店を訪れるものの、ニュータイプ&アニメディアいずれも立ち読み不可だったので早々に退散。次に向かったO書店ではニュータイプが見本誌形式で立ち読み可能であり、まずはこれから片付けることに。

巻頭特集はゴティックメード。完成していない作品を、とにかくひたすら褒めちぎらなければならないというのも大変だな…ライターの仕事は尊敬(あるいは同情)に値する。空虚なアオリ文句ばかり並べ立てるのはいいけど、果たして書いてる本人も信じているのかどうか怪しい気が…(笑)。今どき「壮大な世界観」なんてのが売り文句になると本気で信じてるなら、勘違いも甚だしいものがあるぞ。

Angel Beats!は、最終回を迎えた後のメインスタッフ6人による座談会。作品を気に入ったという大物アニメーターが参加を申し出てくる事も何度かあったそうだが、その割には作画関連の話題で盛り上がった記憶がないような…ムダに作画クオリティを上げ過ぎた(←あのシンプルな最終回でさえ、第1話と同レベルの枚数を使ったとか、明らかに資源配分を間違えてるだろ…)せいで、かえって優れたパートが埋没してしまったとすれば、なんとも皮肉な話だ。

STAR DRIVER 輝きのタクトも(ゴティックメードには劣るものの)まだ下準備段階だろうに、やたら大作だ傑作だと煽り立てる自画自賛的なスタッフ発言が目立つなぁ。まぁこっちは多少なりと実績のある五十嵐卓哉×榎戸洋司コンビだから、全くの空証文というわけでもないだろうけど。これまでの経験を踏まえて言うと、けっきょく実際に出来上がったモノを見てみないことには、作品の良し悪しなんてサッパリ見当がつかなくて、事前のスタッフ発言なんて何の参考にもならないんだよね。タダで手に入るネット情報とかならともかく、カネ払って読む(←俺は立ち読みだけどさ)雑誌が、その程度の情報しか載せられないというのも、ネットに押されている原因のひとつだったりして。
「五十嵐監督の作品なら、ロボットアニメでも戦争モノにはならない」というのは同意。というか、現実世界が非対称戦争メインに移行しつつある中で、戦争を題材にしたロボットアニメを作るのが困難なのは明らかだし。オリジナリティ云々に拘らず、面白くなると思ったアイデアを採用するという方針も、今のご時世としては間違ってはいないんだが…ボンズのオリジナル作品って「ただ単に独創的なだけで、べつに面白くない」場合と「パクった挙げ句にツマラない」場合の、どちらかなんだよな(苦笑)。

開始直後ということもあってか、夏クール作品に関しては全般的に取り扱いが少なめ? 目を惹いたのは学園黙示録ぐらいだけど、これは身内の作品(←角川ドラゴンエイジ連載だっけ)だからか。

ユニコーンガンダムは、第2巻のメカ戦が今だに線画の状態とか、大丈夫かよ!? もちろん慌てて低品質のまま発売されるぐらいなら、遅れても構わないので、じっくり良いモノを作り上げてくれ。

冲方×富野対談は「天地明察」を読んでいない身としては何とも言い難いものの、冲方の「ラノベ業界に居場所が無くなってきた」感は、何となく分かる気がする。業界の事情には疎いので見当違いかも知れないが、ここ最近のアニメ原作タイトルを見るかぎり、非・萌え系の作品や作者にとっては極めて居心地の悪そうな状況になっている印象だし。
来月までの宿題として「ミッキーマウスと違って、初音ミクが100年生き残るとは思えない」という話が出たけど、両者の本質的な差異って“要するにオタク発か否か”以外に何かあるのかね? 半永久的なコンテンツの本質は、大衆に広く薄く浸透する空気感のようなものであって、それはオタクが愛するエッジ的な魅力とは正反対…という事ぐらいしか思いつかないや。

0 件のコメント: