火曜日, 5月 18

ドルアーガの塔 FLOOR.1

【FLOOR.1】
モンスターグリーンスライム(技量ポイント:4、体力ポイント:4)
トラップ①トラバサミ(ガントレットを失う)
②毒ガス(1d6ポイントのダメージ)
宝物真珠貝のかけら(ドルアーガの魅了の術を破る)
出現方法グリーンスライムを倒す

ポメラ購入で執筆ペースが上がる(…よな?)のを見越して、しばらく前からやりたいと思っていた新カテゴリーの開始を決断。

そもそもは、2ちゃんねるの「10レス毎にドルアーガの塔を1フロア上がるスレ」がなかなか面白かったので、ゲームブック版でもやってみようと思ったのが発端。
ずっと待ちぼうけを食わされている「魔界の滅亡」リメイク版の発売を促したいという願いもある。書き始めた直後に発売されたらバツが悪いな・・・というのが躊躇していた理由の一つなんだけど、これだけ長こと待たされ続けた今となっては、とにかく何か新しい動きが欲しいわけで。
あまりにもインターバルが長くてリメイク版のプレイ内容を忘れそうになっている事もあり、そのプレイバック&記録という意味合いもあるな。

というわけで、まずは1階から。原作(テレビゲーム版ドルアーガの塔)に準拠してか、初っぱなから結構な難しさで、ノーヒントの二者択一を誤ると2連発でトラップを食らってしまうという(←初プレイでは見事にハマったクチですよ、ええ)。
後に「ソーサリー」をプレイして分かったけど、こういう理不尽なノーヒント選択肢(←時にはサドンデスへ直結することも)は、ゲームブック(とくに初期の外国産)では別に珍しく無いんだよね。
双方向移動(←これは国産でも「ゼビウス」からだっけ?)が基本という点と併せて、「ドルアーガ」が最初のゲームブック体験だった身としては当然と思えるユーザーフレンドリー仕様も、当時としては画期的だったんだな。

トラップの一つはトラバサミで、手甲(ガントレット)を破壊してしまうという物。
ほかのゲームブックには無かったドルアーガの特徴の一つが、攻撃力と防御力の分割なワケだけど、とくに初期は防御力に重点が置かれているというのが、ウマい仕掛け・・・簡単には死なないことで、プレイヤーにストレスを与えないようにしているわけね。
しかし、この仕掛けも度が過ぎると問題で、俺の初プレイ時の能力値は原防御力ポイントが5なのに原戦力ポイントが1しかないというアンバランス極まりないもの・・・つまり敵の攻撃は食らわないが、こちらの攻撃もなかなか当たらないのでムダに戦闘が長引くという事態に。オマケに原体力ポイントも22だったので、さっさと死んでキャラをリセットすることもできないという・・・ひねくれた今なら、見なかったフリをして初期設定サイコロを振り直していたところだろうけど(笑)、当時はバカ正直にプレイしたっけ。
トラップに話を戻すと、基本の防御力が高めで、しかも防具が複数に分割されているため、そのうちの一つを奪われても致命的なデメリットにはならないという計算なのだろう。しかも、第1巻における冒険の過程ですべての防具がランクアップするわけだが、最初に見つかるのは手甲であり、これもプレイヤーへの救済措置だと考えることができる。
旧版「魔界の滅亡」のあとがきで作者が「第1巻のモンスターや宝物の配置はすべて計算ずく」と語っているが、改めてプレイしてみると、本当によく考えられていると感心することしきり。

さてそんな凶悪なトラップも、たまたま運が良かったり、2回目以降のプレイなら敢えなくスルーされてしまうので、この階は「グリーンスライムを倒して次の階へ」というだけの、至ってシンプルな構造となる。
初めて読んだときスライムが「子牛ほどの大きさ」という記述に違和感を覚えたのは、テレビゲーム版ドルアーガに登場するスライムのサイズが印象に残っていたからだろう。
「イシターの復活」に登場するスライムはかなり巨大なので、子牛と言われても違和感なかったと思うが、ちょうどゲームブック版第1巻と「イシター」のリリースが同時期('86年7月ごろ)だったことを考えると、影響あったのだろうか?

  
とても子牛サイズには見えないドルアーガ版スライム()と、かなり大きいイシター版スライム(

あと重箱の隅をつつきたいのが、スライムの攻撃方法。テレビゲーム版で一部のスライムは呪文を吐いてきたわけだが、ゲームブック版では「毒液を吐く」と描写されている。
より妥当な解釈だとは思うものの、原作で呪文を吐いてきたレッドとダークイエローはもちろん、ブラックも(←眠っているスライムの横を通り抜けようとして失敗したときに)毒液を吐く描写があるんだよね。まぁ「ナイトメア」では呪文を吐いてきたわけだし、逆に「イシター」ではレッドスライムが呪文を履かない等、シリーズ内でも振り幅があるから、あまりアレコレ言うのも野暮だけど。
一方、原作で呪文を吐くはずのブルーやダークグリーンには、ゲームブック内で毒液を吐く描写がない。このタイプ(もちろんグリーンも含む)は、原作と同じく体当たり攻撃をしてくるのだろうか? でも体内が溶解液に満たされているという描写はある(←斬られると流れ出して、自分の体を溶かしてしまうというのが間抜け)し、うーむ…。

そして、この階の宝物である真珠貝のかけら…これが謎である。原作31階の宝物であるパールが元ネタだとすれば、そのまま「真珠」でいいと思うのだが。
普通の真珠なら見た目だけで高価な品物だと分かるだろうから、目利き能力なんて無さそうなトロール(14階)が金貨の代わりに請求するのも納得できるし、女盗賊(10階)に奪われたり、宿屋の主人(18階)が高値で買い取ろうとするのも当然だろう。
けれども「真珠」ではなく「貝」、しかも「かけら」となると、どこに価値があるのかサッパリ不明。ドルアーガの魅了を打ち破る効果があることから考えて、一種のマジックアイテムであり、その筋では高値で取引されているとか?
けど他の2人はともかく、下っ端でアタマ悪そうなトロールが、そんなことを知ってるだろうか…まぁコイツの場合、「真珠貝のかけらを持っているだろう」と唐突すぎる決めつけをしてくる事のほうが、ツッコミどころ満載なんだけどさ(笑)。

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