水曜日, 5月 5

ヤングエース6月号

今日は遅出勤務、しかも待機シフトということで余裕あり。1時間あまり早く家を出て、出勤時間までにD書店でヤングエースを立ち読みする。
どうでもいいけど、急に暑くなったなぁ。店内には早くも冷房が入ってて、それでちょうどいい感じ。HDDlifeもイエロー警告(=41℃)を出すようになったし。

妄筆ハルシネーション
アクマのいけにえ

どちらも新連載。普通の青年誌に掲載されそうな直球エロ系の作品が2連発というのは、先月号の感想を反映したのでは無く、編集長の交代による影響らしい。
前者はキャラのタッチが肉感的、後者はひと昔前の作品にあるような設定と、どちらも今どきの作風からはピントがズレているように思える。他の青年誌を好んで読むようなカタギ層には受け入れられるかも知れないが、オタク層の反応はどうだろうね? ヤングエースの読者にどちらの層が多いのか、推計するヒントになったりして。
もぎたて☆アイドル人間
グループ名およびデビュー曲の歌詞を決めるので、みんなで候補を列挙しまくろうという話。こういう羅列ネタは、かなり作者にとってハードワークなのではないかと思うけど、その苦労に見合う面白さだったのは確か(←ほとんど憶えておらず、ここに書けないのが残念。まぁ恐らく単行本を買うだろうし…)。
絶対少女聖域アムネシアン
頭悪そうで平凡な男女の色恋沙汰という、この作品の本来のカラーとはやや異なる話。むしろ普通の青年誌系マンガのノリに近いように感じられたのだが、上述の新連載2作品と併せて、やはり編集部の意向なのだろうかと邪推してしまった。
O/A〔オー・エー〕
新しく始まったラジオのコーナーで、トラウマを暴露することに(←ここの“2人1役なのを利用して相方に振る”というパターンは嫌いじゃないんだが、あまり何度も使うのはマンネリになりそう)。
お祭りの金魚すくいでゲットした金魚が、転倒した拍子にスッポ抜けて、鉄板焼き屋台の鉄板の上に…ってギャー!(泣) 「金魚鉢」(←OAブースのこと)という業界用語をアイデア元にして、何でこんな話になるんだよ!? …いや、面白かったけどさ(笑)。最後はキレイにまとまっていたし。
アゲハを追うモノたち
“エル狩る”の「オレノコ」のエピソードの焼き直しだな。どうせ使いまわすなら、もっと面白かった話をベースにすればいいのに…。
また“エル狩る”と異なり、キャラ設定の時点で本命ヒロインが決定してしまっているので、「あるヒロインが他のヒロインにジェラシーを抱く」という要素が空回りしてしまうのも、ラブコメとしてマイナスなのに気づいた。
サマーウォーズ
終わり良ければ全てよし! 少なくとも今月掲載された分に限っては文句なく、キレイにまとめることに成功している。ここに至るまでの過程を、もう少しうまく描くことが出来ていれば傑作認定できたのに、惜しい。
モノリスクロニクル
今月号で一番の収穫だったにもかかわらず、最初は存在に気づかず読み飛ばしていた(笑)。巻末コメントのために目次を読んでいて、たまたまタイトルが目に入ったのは幸いだったぜ。
いきなり超能力に覚醒するという、おなじみの厨二設定…と思ったら、メタ構造で回避したか。まぁ、この方法もお馴染みになりつつはあるけど、「参考資料はエース」とか「恨むぞ角川スニーカー」とか内輪ネタに走って、何とか面白がらせようと努力したことは評価しよう。
いちいち性格キャラを作って演じないと戦闘に集中できないヒロインが可愛いねー。普段の物腰の柔らかさとの落差が、萌えポイント高し。つーか、コミック版マクロスFの作者が描いていたということに驚いた…腕を上げたな(←とくに女の子の描き方)。
プロジェクト ドール♥フォン
ライバル会社から送り込まれた新型ドールフォンの刺客は、アホの娘でした(笑)。バッテリーが小型化されていない──そのおかげで、胸は大きいけど──ので、すぐに電力が尽きて充電器を接続する羽目に…。充電器のコードが届かない場所まで逃げれば安心だ。ケーブルを接続することで、他のドールフォンを操る能力もあるものの、やはりケーブルが届かない場所まで離れれば安心だ(←本人と、操られた娘が動作シンクロして「カモ~ン♪」と誘うコマが笑える)。アプリをダウンロードして戦闘能力アップ…って、ただの対戦格闘ゲームだし(笑)。しかも体験版だから必殺技が出ないというナイスなオチ。
最後は太すぎるじゅうでんきを無理やり股間に突っ込まれて、新たな快感に目覚めた刺客があっさり寝返って終了という、バカバカしくもお約束の展開。今回はビジュアル的なエロは無かった(←そっちは新連載に譲ったか?)ものの、下ネタを含むギャグ全般は冴えていたな。どうでもいいけど、そろそろ読み切りから連載に昇格させてやれよ…。
おにころし
第2回角川漫画新人賞の大賞受賞作。審査員コメントは「読み切り作品じゃなく、連載第1話みたいな構成」、「ヒロイン(主人公?)が手を貸す理由が安易」とやや辛辣だったが、そこら辺は別に気にならなかった。むしろ手堅くまとまり過ぎていて、新人作品らしい“未熟だが将来性はある”みたいな感想を抱けなかったことに物足りなさを感じたわ。

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