金曜日, 3月 20

#12 死んだら終わりのコナミのゲーム

そろそろ気づいた頃だと思われるが、もともとVersion.SのSは「シューティングゲームのS」の意味で付けられた。
前作で使いきれずに残ったほとんど唯一のアイデアというのが「Monikをモアイ役にしてグラディウス区画を作る」というもので、たったそれだけから開始してここまで漕ぎ付けたのだから、何でもやってみるものだなぁと思う。

というわけで、少し戻ってダライアス区画の、Great Krakenを撃破した後の分岐を上に進むことで、グラディウス区画へと突入できる。
実際のプレイではWinged-bootsが必須なので、訪れるのは後半戦以降になると思われるが、マップ全体の割り当て区分を考えなければならない都合上、先に制作することにした。


Level.5右上~左上エリア(暫定)

まずはstage-1の火山地帯(マップ上側)から。火山の斜面はすべり台パーツを使う予定だったのだが、ピラミッドにしか見えなかったため急遽、塔の屋根パーツに変更。
途中、ダッカーおよびジャンパー役としてHVC-022を2グループ、最後の火山の頂上には火山岩の役としてStone Giantをそれぞれ配置。この後も岩石系の敵や障害物が登場するたび、Stone Giantの出番が回って来ることになる。

続くstage-2のストーンヘンジ(マップ下側)が難物。
正確なマップを再現するため、またもやセガサターンを引っぱり出してプレイの様子をDVDレコーダーに録画したものの、上下無限スクロールするせいで地形を把握しにくいのである。もともとパーツのバリエーションが乏しいこともあって、なかなか思うようなマップデザインに仕上がらず、「こうなったらストーンつながりでStone Giantを配置して誤魔化せ」という、悪魔の囁きが聞こえたりもした。
破壊可能な紫色のツブツブは、ドアで再現。最後のザブラッシュ地帯にはDinkを配置する…テレポート攻撃を行なう稼ぎキャラというイメージから連想したのだが、ここまで来ないとDinkに遭えないので、前半のうちは防具を鍛えるのに苦労するだろう。


Level.5塔内マップ(暫定)

次のモアイ面は、外世界でやるとMonikの数がシャレにならなくなるので、塔内へ。座標(0,7)の部屋から入って、(7,7)までがモアイ面である。
前半のおとなしいモアイ(Monik前半グループ)から、後半の怒りモアイ(=魔法を撃ってくるMonik後半グループ)へ移行していく流れは、初代のstage-3というよりII以降のモアイ面の雰囲気に近いものがある。

ならば「ついでにボスモアイも出そう」ということで、Boiardoを配置することに。最初はIIのボスモアイのイメージで上・右・下の3部屋それぞれに配置しようとしたのだが、さすがに多すぎだろうということで、IVのアー&ムーに決定。
これならBoiardoは2体で済むし、体当たりモアイ&目からレーザーモアイ役として更にMonikを配置できる。

初代であれば次はstage-4(逆火山)なのだが、stage-1の焼き直しになるので面白味に欠ける。それなら同じ火山の4面ということで、沙羅曼蛇4面(縦スクロール面)をチョイス。マップ上では塔内(7,6)から(7,0)まで上った後、外世界にある分岐から(5,6)または(6,6)へ再突入し、(4,2)、(5,2)、(6,2)のいずれかから外世界に戻って、さらに上へ登っていくことになる…こう書くと複雑なようだが、単に元マップを完全再現するには縦の長さが足りなかったので、やむなく前半を塔内、後半を外世界で作成し、無理やり繋いだだけの話。
塔内マップは、左右は端まで行くと1段ズレるのに対し、上下は無限ループになっているので、縦方向に長い(8部屋を超えるような)マップが作れない。仕方ないので、上の部屋に到達したら外に出て、別ラインの下の部屋に入ってまた上に進むという強引な構造になってしまった。


Level.5右下エリア(暫定)

左側が縦火山面の後半。右側はクリスタル面(後述)の前半。縦火山面を上まで登っていくと、1枚目の画像の右下部分、ヴァリス要塞へと繋がる。
敵キャラとしては、Stone Giant(火山岩・隕石・小惑星の役…上述の通り)HVC-022(グレムリン役…ロボだから)、Dretch(ウグ役…白いから)を配置。掘り進んでいける柔らかい地面はドアで、スクランブルハッチは小塔で再現した。

ヴァリス(←xanadu世代としては、まず「夢幻戦士」の方が思い浮かぶのだろうか?)は遮蔽板がドアに、3つあるコアがそれぞれ塔の入口になっており、ここでルートが分岐することになる。
1つ目のルートはグラディウスIIIクリスタル面に続いているのだが、ここの制作には思いのほか梃子摺ることになった。クリスタルは正方形なので正確にマップを再現すること自体は簡単だったものの、そのためのプレイ画面録画が困難を極めたのである。
ただでさえ難易度が高いことに加えて、DVDレコーダーを噛ませたことで画面の遅延が著しく、一瞬の見切りが必要な状況で判断が遅れて、死ぬわ死ぬわ…。ようやく死なずにクリアできたものの、撃ちもらし・カプセル取り損ね・ぶざまな逃走など見るも無残なプレイ内容であり、それをマップ制作のため何度も見返す羽目に…。なんてひどい精神的拷問だ!(笑)

Level.5左下エリア(暫定)
クリスタル面後半部分

当初、破壊可能クリスタル(飛んでくる奴)の部分は人面石にしようかとも考えたのだが、ビジュアル的な統一感のあった方が見栄えがよいと考え、全てハードブロックでまとめた。
敵キャラの適当な代役が思い浮かばなかったので、砲台はオミットし、ハッチもSHOPに切り替える。
【CRYSTAL LABYRINTH】
(水晶の迷宮)
[ S ][  ][  ][  ][  ][ ? ][ ! ]
A:SPEED UP(Mirror)2100-Gold
F:SHIELD(+4 Large-Shield) 25000-Gold
G:MEGA CRUSH(Deg-Needle) 500-Gold
STAGE-1 is only
FC VERSION.
ステージ1だけは
ファミコン版です











グラディウスのBGMタイトルはダイレクトすぎて、SHOP名に使いにくいのが悩みどころ。普通のSHOPよりひと工夫ということで、パワーアップセレクト風にしてみた。メガクラッシュは敵弾を一掃できるものの、破壊力そのものは低いのでDeg-Needle相当に。
Stage-1(火山面)にある隠しSHOPのヒントも示されるが、これは穴あき火山の5000点ボーナス(Gold×5)と、ステージ最後の浮遊岩の背後にある1up(Elixir)のこと。なぜStage-1だけなのかというと、俺は当時PCどころかファミコンも持ってなくて、自分でFC版グラディウスをプレイしたことが無いから、他の面は分からないのである。

最後のキューブラッシュ地帯は、ラッシュ終了後の、無数のキューブが連なりつつ画面を埋め尽くしているイメージを再現したかったのだけれど、まあこれが限界ということで。
元ネタならキューブが消滅した後にリザードコア戦となるわけだが、消えてくれないので自力で(←Mantle使用)突破し、最奥部にある塔へと進むことになる。
【THE MOON DRAGON'S LAIR】
(ザ・ムーンドラゴンの棲み処)
A huge crystal
dragon said that
his scale can
reflect any attack
by weapons and
magic,if he
forged THE ARMOR
from the scale,and
put on that armor,
you will become
invulnerability.
巨大なクリスタル
ドラゴンが言うには、
彼の鱗は
いかなる武器や魔法の
攻撃をも
跳ね返すので、
もしその鱗から
鍛え上げた
着用すれば、
あなたは不死身に
なれるらしい
A:Battle-Suits(Battle-Suits×999) 3000000-Gold
















塔を抜けた先には、Battle-Suitsを売っているSHOPがある。さきの戦いで先代のBattle-Suitsは失われてしまったので、新たに原材料を買い求めてついでに鍛え上げてもらおうという話なのだが、クリスタルドラゴンとか、xanaduの基本設定を無視して好き放題やってしまった。
ただし「Battle-Suitsを着ると不死身になれるらしい」というのは、勝手なオレ設定でもドラゴンの法螺でもなく、当時の広告にそう書かれていたんだよね。

当時の広告記事

ではヴァリスの分岐に戻って、2つ目のルート。ここは早々にBorgesとの戦闘となるが、これは初代グラディウスstage-5(細胞面)というより沙羅曼蛇1面ボス(ゴーレム)であり、その先の部屋では沙羅曼蛇2面に基づいた敵が配置されている。ざっと列記すると、
Dink第4グループ(Needleを撃ってくるので、アムカケムドミラ役)
Stone Giant(小惑星役)
Dispater第3,4グループ(ほぼ無力なので、ケピット役)
Dink第1グループ(Deg-Needleがフラッシュ攻撃っぽいので、サンダーミュー役)
サンダーミューは1機だけの登場なのでDink第3グループ(出現数:1)の方が妥当なのだが、第3グループはSilver Roseを所有しているので、うかつに配置できないのである。

グラディウスの敵キャラ名はダライアスと違って由来となる単語がない(←ダッカーやジャンパーなど一部の例外を除く)ので、正確な元ネタキャスト一覧を作る作業は早々と挫折した。
英語のサイトを見ても、たとえばギラードルは“Gillador”と“Gilladole”が併記されていたりするし。まして沙羅曼蛇は基本的に日本国内のみの発売(海外はライフフォース)という事情まで重なれば、これはもう諦めるしかない。
というわけで最後の手段…まぁ、それらしい綴りを適当に充てるだけなのだが(笑)。なお「ウグ」については、バイファムに登場するウグが“WUG”なので、これに従った…ちなみに“UGU”だと「うぐぅ!」になってしまうらしい。

ここを抜けて外世界に戻ると、次はLevel.6に移って沙羅曼蛇3面(プロミネンス面)のマップを進むことになる。


Level.6 左下および右下エリア(暫定)

スタート地点をテトランにしたのが、微妙なこだわりどころ。
だが最大の問題点は、やはりプロミネンスの形状の再現。曲率と細部のディティールを優先した(いや…優先したんだよ、これでも!)結果、ずいぶんと太目のプロミネンスになってしまった。プロミネンスというより、むしろトライゴンブリザードクロウラー(外伝1面ボス)に近いような…。
だがこれ以上細くすると、さながらカセットビジョンかPC-6001版スペースハリアーのように粗が大きくなってしまうので致し方ない。
プロミネンスの本数を完全再現するにはマップの横幅が全く足りないので、一部を省略。できるだけ長さを確保するため、ひそかにワープポイントで繋いだりして努力したのだが。

敵キャラとしてCore Glaide(ファイヤープラネット役)とKelkedorl(フェニックス役)を2グループずつ配置。そしてプロミネンスの根元(←Mantleを使用しないと入れない)にSHOPを配置する。
【THE PROPHECY OF FLAME】
(炎の予言書)
When the huge dragon
that was born in
the sea of the flame
and lives awakes,
the mad force will
approach over there
of 1000 light-years,
the universe will
be swallowed to
the dark,the light
will be broken soon.
千光年の彼方より、
炎の海に
生まれ棲む
巨大な竜が
目覚めし時、
狂気のフォースが
迫り来て、
天地は闇に
呑み込まれ、
やがて光は
打ち砕ける。















やはり沙羅曼蛇と来れば、これを外すわけには行かないだろう。
ドルアーガの宝の出し方と同じく、原文を完璧に記憶してた俺って…。

【LORD BRITISH'S SHOP】
(ロード・ブリティッシュの店)
My task is
selling this
ULTIMATE weapon.
If you want to raise
the level,go to the
temple in the next.
私の仕事は、
この究極の武器を
販売することだ。
レベルアップが
したいのなら、
隣にある寺院へ行きたまえ。
A:Vorpal-Weapon(Vorpal-Weapon×999)3200000-Gold











沙羅曼蛇→ロード・ブリティッシュ→ウルティマという二段オチである。
まあ俺はウルティマシリーズをプレイしたこと無いんだけどね(笑)。

プロミネンス面の終点には、ボスであるイントルーダーっぽい何か(←もはや何がなんだか…当初は環状になっている姿を再現しようとしたが、イントルーダーと言い張るにはあまりにも無茶な物体にしかならなかった)が待ち構えている。
そこにある塔を抜けると、これまたフラグアイテムを売っているSHOPへと辿り着くことができる。
【THE SUN DRAGON'S LAIR】
(ザ・サンドラゴンの棲み処)
A huge ruby dragon
said that her scale
can resist any heat
and fire,if she
forged THE SHIELD
from the scale,and
equip that shield,
You will be able to
survive in the flame
of dragon's breath.
巨大なルビードラゴンが言うには、
彼女の鱗は
いかなる熱さや火炎にも
耐えられるので、
もしその鱗から
鍛え上げた
装備すれば、
あなたは
ドラゴンの炎の中でも
生き残れるらしい
A:+7 Large-Shield(+7 Large-Shield×999) 3250000-Gold















Battle-Suitsを着れば不死身に~」の件といい、ドラゴンたちが大ウソぶっこいているのか、それとも本来あるべき性質の一部が引き継がれなかったのだろうか? どちらが真実なのかは、プレイヤーの想像次第ということで。
余談だが、なぜクリスタルドラゴンの鱗なのかというと、Battle-Suitsが白いから。同じくShieldは赤いので、ルビードラゴンが入手先に選ばれたわけである。

いよいよ最後に、ヴァリスから分岐している第3のルートについて。これは沙羅曼蛇5面を元ネタとして塔内を横方向に進むもので、ケピット、サンダーミュー、小惑星などの配役は2面と同じ。
後半のザブIIの6連続攻撃だけど、最後の2回に出現するのはザブIIじゃなくて、デスから発進するザコ(←名称不明。やむなくキャスト一覧では「ザブII」と記述した)なのね…録画をチェックしていて、今さら知った衝撃の事実。
最初の4回に出現するザブIIは、いわゆるザブっぽいデザインなので、外見が似ているDustdiggerを充て、その次に出るデスザコは何となくケピットに似ていたことから、ケピット役だったDispaterを充てる…まあ外見うんぬんは二次的な理由であって、Deg-Needle(およびテレポート)で苦しめる能力こそが、ザブII役として適任だろうとの判断なのだが。

続いてベルベルム大逆襲となるわけだが、これは「魔法を撃ちながら突っ込んでくる敵」を総動員することにした。
monファイルの中身を読めれば行動アルゴリズムも簡単に分かるのだろうけど、それができない俺としては、実際のプレイで片っ端から戦ってチェックしていくしかなく、これでまたムダに時間を食ってしまった。(それぞれのmapで、小まめにsaveしたデータを残しておいて良かったよ)
こうして、あちこちのLevelに飛び回りながらベルベルム役の敵と戦った末、辿り着くのは1軒のSHOPである。
【MAGIC SHOP "POISON OF SNAKE"】
(魔術ショップ "ポイゾン・オブ・スネーク")
A:poison10000-Gold
An intruder
has penetrated
our force field.
我々の
勢力圏内に
敵が侵入した








すで元ネタに気づいている場合、このSHOP名(=沙羅曼蛇ボスBGMのタイトル)とメッセージから、次はデス(沙羅曼蛇5面ボス)が登場、すなわちDeathの魔法が手に入ると期待して先に進むと、果たしてその予想は的中する…ただし、Level.1にあるTEMPLE OF MAGICIANSの入り口に出るというオチなんだけどね(笑)。
ちなみにこのルートだけが、グラディウス区画から脱出できる唯一の道である(←クリスタルドラゴンおよびルビードラゴンのルートは、縦火山面へ戻る道しかない)。

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